序盤で折れてほしくない
Fallout76で初めてFalloutの世界を体験する方も多いかと思う。筆者がこの記事を書く理由は、筆者自身が前作に当たるFallout4を初めてプレイした時にこのゲームの魅力を見いだせなかったからだ。チュートリアルは少ないし、急に死ぬし、クラフトよくわからないし、弾少ないしなんだかなぁ~という感じでプレイをやめた。
はっきり言って「つまらない」「楽しみ方がわからない」というのがファーストプレイ時の感想だった。
それから1年後ふとしたきっかけでFallout4に再チャレンジしてみるとなんと面白いことか!ファーストプレイ時に楽しめなかったのは、筆者にFalloutの理不尽さや不便さを受け入れる覚悟足りなかったからだと感じた。
オープンワールドと言われると何でもやっていい自由な世界と勘違いしがちだが、Falloutにはたくさんの不便さと不自由さがありレベルアップやクラフトを通じて便利さと自由をアンロックしていく。
つまりFallout初心者の方々には序盤こそ理不尽かつ不便で狭く感じる世界だが、中盤以降は開かれた自由な世界が広がっているためそこまでは耐えてほしいということをお伝えしたいのだ。Falloutは間違いなく面白い。だがほんの少しの努力が必要かもしれない。
核で荒廃した世界
さてFalloutの世界観としては核戦争により世界は荒廃し、主人公含む人間たちはVaultと呼ばれる各地に散らばる核シェルターでの生活を余儀なくされた。そしてFallout76では核戦争後初めて核シェルターから地表に這い出る人々を描いた物語である。
つまるところ世界はボロボロで、人間を含む様々な生物は放射能の影響を受け、その中で飢えをしのぎサバイブすることとなる。そのために基本的には非常に不便な世界であり、その不便さに抗うためにレベルを上げて自己を強化し、便利なものを拾い集め、そしてクラフトする。これがゲームの全容だ。
まずはFalloutの不便さの象徴である放射能の影響から見ていこう。
放射能の影響
狂暴化した生物たち
人間の過ちによって拡散した放射能は様々な生物たちを狂暴化させ、大型化させ、時に新種を生み出してしまった。もちろん人間も例外ではなく、地表には放射能の影響を受け進化した「グール」「スーパーミュータント」なる人型の生物がいる。
また動物の一部は狂暴化し、虫は巨大化して主人公たちを襲う。残念ながら巨大なゴキブリも出現し、人によってはこれこそが人間の過ちに対する最大のカルマと感じるかもしれない。
他にもいろいろと生物はいるが、彼らを倒せば経験値を手に入れられるほかクラフトの材料や食料にすることもできる。あと基本的にはグロいので耐性の無い方は注意。
食料と水
主人公は飢えと渇きをしのがなければならず、お腹を満たすために無人の家々を訪ね物色することになるわけだが、残された食料や水のほとんどは放射能に汚染されてしまっている。これらは飲み食いできるが取り入れれば自身の身体に放射能ダメージとして蓄積され、体力ゲージのMAX値が減少してしまう。
生肉や汚れた水はキャンプなどで火を通せば放射能の量が減る、なるべく火を通してから取り入れるようにしたい。尚各アイテムを見ればどれだけの放射能ダメージを受けるかが表記されている。
放射能ダメージ
RAD(radiation absorbed dose)と略されるがこれが放射能ダメージだ。体力ゲージのMAX値を侵食するため非常に厄介な存在でRADは主に以下で蓄積する。
- 飲食物
- 生物からの接触攻撃
- 水に浸かる
- 放射性廃棄物に近づく(黄色いドラム缶)
RADは蓄積されやすい一方でRADアウェイと言う薬物を摂取すれば回復することができる。また食べ物によっては放射能耐性を一時上げたり、放射能耐性をもつ防具もある。さらにパークで放射能耐性を強化するものもあるはずだ。
クラフトについて
ジャンク品を集める
Falloutの世界ではテーブルの上にある皿やタバコなど目に付くものは大抵入手可能で、これらはジャンク品という扱いになる。ちなみにほとんどの棚や引き出しも調べられ、いろいろなものが入っている。
ジャンク品はそのまま使うのではなく、自分のキャンプに持ち帰り分解することで何かをクラフトする際の材料となる。つまりジャンク品を大量に収集しキャンプにしまっておけば、色々作れるし、武器や防具を強化できるようになる。とりあえず拾ってキャンプに持ち帰るということを覚えておけばいい。
武器と防具
武器と防具は各地で拾えたり、武器を持つグールやスーパーミュータントを倒せばドロップしたりする。稀に「伝説の○○」という強敵に遭遇するが、彼らを倒せば強力な効果が付いたレアな武器や防具をドロップするので積極的に倒したい。
だが拾ったままの武器や防具では少し物足りないためクラフトで強化する必要がある。武器であれば威力を上げたり、装弾数を上げたり、サイトを見やすくしたり様々。防具はあまり拡張性はないが、強化すればシンプルに防御力が上がる。
これらの強化のために必要になるのがジャンク品だ。たくさん拾っておこう。
容量の限界
ジャンク品や弾薬、装備している武器防具に至るまですべてに重さが設定されている。自身が持ち運べる重量に限界があるほか、キャンプにしまって置ける重量にも現状400の上限がある。
この上限は容易に超えてしまうためジャンク品は全て、また使わない武器や防具があれば分解した方がよい。分解し素材化することで重量がかなり軽くなるからだ。ジャンク品を大量に拾ってきたときは、そのままスタッシュに入れず一度分解したほうがいいだろう。
ゲームプレイに影響するクラフト
睡眠を取るベッドに武器や防具を強化する作業台。料理をするキャンプファイヤーに、薬品を化合するケミストリーステーションなど、ゲームプレイに関連するクラフトは特に重要。
他にもキャンプは現地生物の襲撃を受けることがあるため、タレットなどの防衛設備を整える必要もでてきそうだ。クラフトできるものは設計図とともに増えていくため、Fallout76において設計図を集めることは非常に重要な要素となる。
家具などは趣味
クラフトの要素として自分のキャンプに家具や飾りなどが配置できるが、その多くはゲームプレイに影響はなく主にプレイヤーの趣味だ。キレイに配置したからといって主人公が元気になったり、現地の生物たちが優しくなったりはしないが、荒廃した世界だからこそ映えるキャンプもあるだろう。
特に今作のFallout76はマルチプレイなので、お客様がお見えになるかもしれない。と、こう語りつつも筆者はクラフトセンスが皆無なのでないがしろにしがちな要素ではある。
戦闘について
序盤は弾が少ない
Fallout全般にいえるが、おそらく序盤は弾不足に悩まされるだろう。中盤以降はそこそこ潤ってくるが、序盤弾薬は大事に使うものと割り切るしかない。バットやナイフなど近接攻撃系の武器もあるので、弾を節約したいときはこれらの武器に頼ったほうがいい。
レベルを上げれば弾薬を見つけやすくなるパークもあるし、銃の威力を増して節約するのも方法の一つ。また弾にも種類があるので一つの銃に頼らず、何種類か持っていると様々な弾が利用できる。材料があれば弾を作成することも可能だ。
ただ序盤の弾不足は心が折れるポイントの一つでもあるので覚悟しておいた方がいい。BERAをプレイした感覚では近接攻撃が十分強いので、序盤は近接メインでもいいかもしれない。
V.A.T.S.モード
Vault-Tec Assisted Targeting Systemの略らしいが、FPS初心者の方にはとても大切な機能なので是非押さえておきたい。
V.A.T.S.ボタンを押すと攻撃可能な相手が緑色にハイライトされ、命中率の表記が出る。この時攻撃ボタンを押すと自分で狙わなくても、自動的に攻撃が実行され命中率に応じた判定がなされる。この時APという一種のスタミナを消費する。
命中率は様々な影響を受けるが、敵との距離が近ければ近いほど命中率は高くなる。なので自分の近くをちょこまかと動く虫や動物などはV.A.T.S.モードで攻撃するのが非常に効果的だ。
敵がどこにいるかわからない!狙いを定められない!というときはとりあえずV.A.T.S.ボタンを押すというのが最適解である。
逃げるべき敵が存在する
これはFalloutに限ったことではないが、オープンワールドでは終盤に訪れるべき場所にレベル1からアクセス可能なことが多い。基本的に遠くに行けば行くほど敵も強くなるのが常だ。
さらにFalloutには適正レベルのエリアであるにもかかわらず「デスクロー」なる超強力なモンスターが配置されおり、プレイヤーを一撃で屠ってくる。倒せる敵だけが目の前に現れるわけではないので、やばそうな敵がいたらその場を離れよう。
幸いFallout76では相手に照準を合わせると体力ゲージの横にLVが表示されるようなので、近づく前にまずは確認したい。
最初は何をすべき?
遊び方は自由で好き放題やればいいというのが大前提だが、初めてFalloutを楽しむ場合はある程度の導きが必要なのも確かだ。「何していいかわからない⇒弾足りない⇒デスクローに屠られる⇒ナニコレ」にならないためだ。
メインクエストを進める
当たり前だがまずはメインミッションを進めよう経験値やアイテムなどが報酬として得られる。その道中でジャンク品、武器、弾、食料、薬品など落ちているものを片っ端から拾い集める。
敵がいれば弾を節約しながら倒し、V.A.T.S.モードに慣れるのもいいだろう。回復は食べ物や飲み物、スティムパックという薬品を使おう。RADはRADアウェイで回復できるが、そこまでこまめに回復する必要はなくゲージの1/4を覆うようなら回復しよう。
持てる重量の限界があるので定期的にキャンプに戻りスタッシュと呼ばれる収納ボックスにどんどん入れてしまおう。使わない武器はもちろん、ジャンク品を手に持っているメリットは一切ない。
道中でサブクエストにも参加
Fallout76ではサブクエストのクリアでアイテム等の報酬を得ることができる。すべて消化する必要はないがせっかくのオープンワールドなので、寄り道して報酬をゲットするのも大きな楽しみの一つだ。
ステ振りについて
残念ながら答えはなく、現段階で多くの識者が議論を重ねているところだ。特に今作はパークにランダム要素があるためこれがいいとは一概に言えない。
そのためとりあえず序盤は満遍なく上げておいて問題は無いだろう。強いて言うならカリスマはパーティープレイ用のパークが多いようなので、ソロで楽しむならあまり多くを割かなくてもいいかもしれない。
細かい不自由について
- メニュー使いづらくない?
⇒そうゆうもん
- クラフト設置しずらくない?
⇒そうゆうもん
- 節約しても弾足りなくない?
⇒そうゆうもん
- ゴキブリ気持ち悪すぎじゃない?
⇒そうゆうもん
後は自由!
Fallout4の感覚でいえばレベル15位になった辺りでグッと世界が広がった。というのも便利なパークがいくつかゲットでき遠くまで探索できるようになったほか、主人公の育成の方向性が決まり「○○の武器が欲しい」「レベル上げしたい」など自分なりの目標ができたからだ。
そしてその目標に対し何をすればいいかが段々とわかってくるのもこの頃。ここまで来ればメインクエストをほっぽりだして、自由に探索しサブクエストをクリアし、荒廃した世界を存分に楽しめばいい。
またPvPなどのオンライン要素ついては全く語らなかったが、PvPが怖いという方はコチラを読んでいただきたい。PvPは基本的に合意がないと始まらない仕様だ。他のプレイヤーよりも狂暴な現地の生物に注意を払ったほうがいい。
まとめ
はっきり言って序盤は結構きついと感じる方は多いはず。だがある程度進めると不便さは大きく改善され、やれることの多さに圧倒される。
もちろんメインクエストという目標はあるものの、自分なりの目標を見つけどんどん能動的なプレイに変わってくるはずだ。こうなると沼ゲーと化しFalloutの魅力にどっぷりと浸かることになるだろう。
またFallout76は5キャラまで作成できるので、最初のキャラでゲームの仕組みに慣れて、2人目のキャラでもう少し効率よくプレイするのもアリだ。筆者がFallout4を初プレイした時がまさにそうだった。自分なりの楽しみ方やステ振りの仕方などで自由に遊んでもらいたいと思う。
ちなみにFallout76の世界で巨大ゴキブリ1匹相手に1マガジン使っているVaultがいたとすればそれは筆者である。是非とも手を差し伸べていただきたい。
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