Grim Dawn超初心者講座!序盤の手引きと楽しみ方

Grim Dawnの評判がすこぶる良かったのでプレイしてみたところ、何がなんだかわからない。wiki見たけど情報多すぎて無理!という方へ向けた超初歩的な記事。

というのも筆者本人が最初にwikiの初心者ガイドを見ても何も頭に入ってこなかったので、こんな記事があったらなぁと思い書くに至った。

まずは気軽に始めよう!

Grim Dawnではいくらでもキャラを作成できる。パワプロのサクセスモードをご存知の方はそれを想像してみて欲しいのだが、サクセスモードは5人10人と育てながらだんだんと要領を得て強い選手を育てられるようになる。

Grim Dawnも同じで1キャラを育成するのに10時間でも100時間でもかけられるが、大抵最初の1,2キャラ目は後になって「もっとこうすれば良かった」と思う部分が3兆個くらい出てくる。

またキャラ完成という概念はなく半永久的に育成できるため、ちょっとやってみて違うなと思ったら新しいキャラを作ればいい。ということでまずは気軽に始めてみべし!

個人的な注意点

これは筆者が最序盤で心が折れそうになった経験から超個人的な主張をするが、以下の2点は避けることを提案したい。

  • 難易度:ベテラン
  • 職業:ソルジャー

まずGrim DawnやDiabloなどのハクスラと呼ばれるゲームの醍醐味は「鍛え上げたキャラで敵をバッサバッサ倒し」「良いアイテムをゲットしてさらに強くなる」の繰り返しだ。

ところが難易度をベテランにすると「敵をバッサバッサ倒す」という爽快感が失われる上、レベルが上がりやすくなるなどの恩恵はほぼない。簡単に言うと単なる縛りプレイに近いので最初のうちはやめておこう。

またソルジャーという職業に関しては、なんとなくベーシックなキャラに思われがちだが実はマニアック。使い込めば味が出るがかなり地味な職業で、実際ソルジャーでGrim Dawnデビューした筆者の感想は「なにこのゲーム。つまんね。」であった。

最初ソルジャーで始めた方もおられるだろうが、つまらないと感じたら育成途中でもいいので新しいキャラを作ってやり直してほしい。ソルジャーでゴリゴリ地味に殴るより、メテオやら落雷やら召喚獣を呼び出して派手に戦ったほうが最初は面白い。

筆者自身も2キャラ目にソルジャー以外の職でプレイして初めて「アレ?Grim Dawn面白いかも」となった。もちろんどの職業でも最初は地味だが、新たなスキルを覚えるたびに戦いの幅が広がるのを実感できる。

あえておすすめを挙げるなら「デモリッショニスト」「オカルティスト」「アルカニスト」「シャーマン」あたりだろうか。

攻撃スキルと武器の関係

まずレベル1の状態では何の職業もないためスキルも獲得していない。装備したのが剣なら切るし銃なら撃つ。これが通常攻撃となる。そしてレベル2になると職業を選べるようになりスキルを習得していく。

そして最初にスキルや武器を見た時に困惑したのが「武器ダメージ」と「属性ダメージ」と「物理ダメージ」等がどのように機能するかだ。

例えば上の武器は「物理」「装甲貫通」「毒」「酸」「攻撃速度」と5種の項目があり混乱必至。ちなみに10-20物理ダメージというのは、その範囲内で攻撃時にランダムに決定される。なので同じ敵に攻撃してもダメージが変わることが多い。

ただ最初の内はとりあえず物理ダメージを主に見ておけば失敗はない。

武器使用スキル

以下はデモリッショニストの序盤で獲得できるスキルだ。

「メインハンドダメージ」「火炎」「物理」の3種。いったい何が何やらだが、まず注目すべきは「メインハンドダメージ」だ。

ファイアストライクは装備している「武器を使用するスキル」であり、武器に備わる物理ダメージ(物理以外の場合もある)がこのスキルの攻撃力を大きく左右する。実際に武器を変更するとこのスキルのメインハンドダメージの()内の値も変わる。

そしてメインハンドダメージの他に固定で5の火炎ダメージが入り、さらに+4%の物理ダメージ、すなわちメインハンドダメージに掛る。

なのでファイアストライクを生かすなら、少なくとも序盤は物理攻撃力の高い武器が有効ということがわかる。また武器を使うスキルなので、武器の攻撃速度の影響を受け、武器の攻撃速度が速いほどファイアストライクの秒間攻撃回数も増える。

武器未使用スキル

さて以下もデモリッショニストのスキルだ。

スタンジャックスはまきびしを投げるようなスキルで、このスキルは武器を使わない。見ての通り「メインハンドダメージ」の項目がなく、武器が未装備でも物理ダメージ1000の武器を装備していてもダメージが変わらないのだ。

物理ダメージは武器の物理ダメージに関わらず9の固定値。雷ダメージは1-11の範囲内で攻撃時にランダムに決定される。

では装備はなんでもいいかと言うとそんなことはない。以下はオフハンドに装備する本だ。

雷ダメージ+15%と書かれており、実際に装備するとスキルのダメージ表記も変わる。

コチラにも雷ダメージ+8%と書かれており、2つ合わせると+23%となる。これらの効果によってスタンジャックスの雷ダメージを増幅させることができる。スタンジャックスには物理の固定ダメージもあるので、物理ダメージ+〇%でも強化できる。

つまりスタンジャックスの火力を伸ばすなら武器に備わる物理ダメージは関係なく、+〇%雷ダメージを持つ装備類が大切になるということだ。

ただ根本的にスタンジャックスは敵の足を止めるスキルで、火力を求めるタイプのスキルではなく、実際火力を伸ばしづらいという注意点がある。それを理解した上でスタンジャックスのみを超強化して遊ぶこともできる自由度の高さこそがGrim Dawnの魅力だ。

何を装備すればいいの?

まだまだ説明したりない部分はあるが、基本的には武器で殴るソルジャーやナイトブレイドは物理攻撃力が高いもの、アルカニストやオカルティストは武器未使用スキルがほとんどなのでスキルに対応する○○ダメージ+〇%が高いものを装備することが多くなる。

とはいえダメージのシステムはかなり複雑なので、よくわからないときは装備を変えて町の南側にあるカカシを殴るとダメージの違いがわかる。

実際には敵ごとに物理耐性、各種属性耐性があるので同じダメージにはならないが参考にはなるだろう。

クエストわかりづらいよね

クエストの目標の位置や方向が示されないので非常にわかりづらいが、それは仕様なので諦めてほしい。

一応ミニマップ内に目標や重要なものには星印が付く。また地味に重要なのだが、画面下緑のエナジーゲージの右端「>>」をクリックするとミニマップを少し拡大できる。

他にもクエストの内容がよくわからなくなったときはデフォルトの場合キーボードの「Q」を押すとクエストの詳細を確認できる。

ハクスラは何回もストーリーを周回しながら楽しむゲームなので、最終的にはクエストの位置関係は頭に入るが、初見に不親切な仕様であることは否めない。本当にわからなくなったら大人しくwikiを見よう。

また筆者が初見で感じたのは「思ったよりマップが広い」ということ。指示された方角に一直線に進んでいるのに目的地に着かない。道を間違えたかな?と思っていたら、ただ単に目的地が遠かっただけということが何度もあった。

Grim dawnはストーリー的なエンディングこそあるものの、難易度ノーマルのクリアは他のゲームにおけるチュートリアルの半分を終えた程度に過ぎないし、そもそも終わりなんてないので焦らず敵を狩りながらまったりと進めることだ。

レベルアップとステ振り

Grim Dawnではレベルアップによって自動的にステータスが上がることはなく、スキルに振れるポイントとステータスに振れるポイントをそれぞれ獲得することができる。

属性ポイントの振り分け

まずステータスに関してだが「Cキー」ボタンでキャラメニューを開き、「体格」「狡猾性」「精神力」の3つのどれかに振り分けられる。

最初は迷うかもしれないが、初心者・上級者または職業に関わらずとりあえず体格をメインに振るというのが基本だ。体格は主にHPの上昇や回復など生存に関する能力で最重要とされる。

他の狡猾性と精神力に関しては装備したいアイテムの要求値に届いていない場合に振る程度でいい思われる。

スキルポイントの振り分け

一番迷うのはスキルポイントの振り分けで「Zキー」を押すとスキルポイントの割り振り画面に入れる。

仕組みをおさらいしておくと、大まかに「スキル」と「マスタリ」にポイントを振り分けることができる。マスタリとはその職業における基礎値のことで、ポイントを振るとHPやエナジーなど基礎的なステータスが上がるほか、習得可能なスキルも増やすことができる。

画面下の「+」にカーソルをのせると、マスタリにポイントを振った場合どのようにステータスが変化するかを確認できる。

マスタリに振るか、スキルに振るかは非常に迷うところで、もちろん正解はない。ただ個人的には使いたいスキルを3~5レベルに上げたらマスタリに振るくらいの感覚でいいかなと思う。

というのも同じスキルを強化してもダメージの上昇率が低減していくからだ。例えばデモリッショニストのスタンジャックスの場合、レベル1だと物理ダメージが7だが、レベル2になると物理ダメージが18となり約2.5倍になる。ところがレベル3だと29、レベル4だと40で、レベル3→4だと1.5倍の上昇率にとどまる。

もちろんビルドによりけりだが、マスタリ50を要求するスキルが非常に強力なものが多いということもあるので、スキルに多くを振り過ぎることなく、しっかりとマスタリに振っていくべきだ。

またマスタリに振らないとヘルスやエナジーが上がりにくいので、ステータスがじり貧になるという弊害もある。特にスキルのレベルを上げると、それに合わせて消費エナジーも増加するので、スキルだけを上げ過ぎるとエナジー不足に陥ることも多い。

サブ職業の選択

レベル10になるともう一つ職業を選択できる。この職業の組み合わせこそGrimDawnの面白味の核であり、ビルドの自由度を高める要素だ。

もちろん自由だからこそ面白いので「こうすべき!」というのはなるべく言いたくないが、あくまで育成をスムーズにするために参考までに提案しておきたい。

基本的には弱みを補うのではなく、強みを伸ばす選択の方が育成しやすい。例えばソルジャーとナイトブレイドの組み合わせなら、武器の攻撃力に注目していれば失敗はないが、ソルジャーとアルカニストだと物理攻撃の他に属性ダメージも視野に入れる必要が出てくる。

もちろんビルド次第でどんな可能性もあるのがGrim Dawnの面白さだが、如何せん初心者の内はビルドを組むのが難しいというところが正直なところだ。

DLCを含めなければ6種のマスタリから選択することになるが、大まかに前衛、中衛、後衛に分けることができ、初心者が避けたいのは前衛と後衛の組み合わせだ。

  • 前衛:ソルジャー、ナイトブレイド
  • 中衛:デモリッショニスト、シャーマン
  • 後衛:アルカニスト、オカルティスト

サブ職業に迷ったらとりあえず、今の職業と同種か中衛から選ぶのが吉。もちろん魔法剣士がどうしてもやりたい!という諸氏はソルジャー+アルカニストを選んでもいいだろう。筆者も1キャラ目は魔法剣士にしたが、少なくとも筆者はいまいち良さを感じれず、またビルドもピンとこないまま2キャラ目に移行したことを報告しておく。

サブ職業のスキル振り

ここも非常に迷うところで、すでに30ポイント近くを最初の職業に振ってしまっているため、今更サブの職業に振るのもなぁと頭を悩ますところ。

個人的には難易度ノーマルをクリアするまでは最初の職業のスキルをメインにして、サブ職業に関しては要求マスタリ10以内で欲しいスキルがあれば取りに行く程度で構わないと考える。

サブ職業で取りに行きたいスキルは火力よりも、バフ、デバフ、足止め、回復等の効果を持つスキルだ。これら特殊効果を持つスキルは、特段装備を変更することなく十分な恩恵を受けられるため非常にオススメ。

HPが突如減るときがあるのはなぜ?

フルHPだったのに一瞬にして半分、またはほぼ即死なんて経験はないだろうか?まず初心者の方が気を付けるべき点を解説していきたい。

装甲は物理ダメージのみ軽減

まず防具に備わる装甲は物理ダメージのみを軽減し、そのほかの属性ダメージを軽減することはできない。なので装甲さえ気にしていれば安全と言うことでは全くないということだ。

さらに各防具に装甲が備わっているが、装甲の合計値によってダメージを軽減するわけでもない。以下の確率でどの部位でダメージを受けるかが決定され、該当防具の装甲で物理ダメージを軽減するという流れだ。

  • 頭 : 15 %
  • 肩 : 15 %
  • 胴 : 26 %
  • 腕 : 12 %
  • 脚 : 20 %
  • 足 : 12 %

つまり胴体の装甲が200でも運悪く装甲30の腕でダメージ判定が行われると、大きな被害が出る。なので一つだけ極端に装甲が低い防具があると、突然大ダメージを受けることになるので、物理が痛いと感じたら装甲を満遍なく上げる必要がある。

属性は耐性によって軽減

初心者は物理よりも属性ダメージによって危機に陥ることの方が多いかもしれない。というのも属性ダメージは基本的に耐性によってのみ軽減できるが、全く気にしてないと耐性0ということが往々にしてあるからだ。

特に序盤は毒(黄緑色)イーサー(緑色の電気っぽいやつ)出血などで死ぬことが多い。毒やイーサーは地面に展開されるため、気づかずに踏んでいると体力がギュンギュン減る。

また毒と出血は攻撃を受けた後に数秒間継続ダメージを受けるので、敵から距離を取ったからといって安全ではない。

これらの属性から身を守るには、各防具やアクセサリーについている属性耐性をちゃんと気にして装備を整えることだ。「C」キーで自身の属性耐性を見ることができ、属性ダメージは各防具ごとではなく耐性の合計値で軽減する。

カーソルを合わせると詳細が見れる。そしてコイツはイーサーと炎で死ぬ。

耐性は気にしていないと属性耐性0が頻発するので、面倒な作業と感じるかもしれないが、装備を更新するときは属性耐性をしっかりチェックすることをおすすめする。

ちなみに属性耐性の上限値は80で、80%カットつまりダメージを1/5まで軽減でき、難易度エリートやアルティメットになると全属性耐性80を目指すことが当たり前となる。

難易度ノーマルに置いて全ての耐性を80にする必要は全くないが、特定のボスやエリアが攻略できないときは、対応した耐性を強化するだけであっさり突破できることがあるので、進行できなくなったら火力を下げてでも耐性に気を配るべきだ。

攻撃をちゃんとかわす

ボス級の攻撃はどんなに防具に気を配っていても痛い。また雑魚敵でもスリップダメージの床に立ち続ければ死ぬ。なので当然のことだがしっかりと攻撃をかわすことが重要だ。

ボスの強力な攻撃に関しては予備動作があることも多く、またスリップダメージの床は注意していさえすれば長居することはない。攻撃スキルをバンバン当てるのが楽しいゲームだからこそ、回避行動をおろそかにしがち。

とはいえ逃げ回ってばかりで攻撃できないという状況は、明らかにステータスが足りていない。耐性を見直したり、防御系のスキルを取ってみたり対策しないと、結局火力が出ないということになるので色々試してほしい。

バフ、デバフスキルも取っておく

序盤は攻撃スキルを積極的にとっていけばいいが、自分の防御を上げたり、敵の攻撃力を下げたり、敵をスタンさせたりと、特殊な効果を持つスキルもしっかり取っておきたい。

遠距離系のクラスを選択したなら、敵に近づかれないように敵の足を遅くしたり止めたりするのが有効だし、近距離で殴り合うなら自分の防御力や耐性を上昇させた方が良い。

特にパッシブ系のスキルはレベル1でもそれなりに効果を発揮してくれるので、攻撃系スキルの伸びが悪くなったなと感じたら、パッシブ系にポイントを振ってみるといいかもしれない。

ノーマルクリアまでがチュートリアル

DLCを除けばACT5クリアで一応ストーリー終了となるが、ハクスラ系でよくある「1周目はチュートリアル」に過ぎない。そしてノーマルをクリアするころにはようやくwikiの情報が少し理解できるようになり、新たにやりたいビルドや職業が出てくるだろう。

クリアしたキャラで2週目に突入してもいいし、もっと上手く育成したいと思えば新キャラで始めるのもいい。特に本記事であえて触れなかった星座はやってみないとわからないので、2キャラ目から真価を発揮するだろう。

資産0ビルドを参考にしよう

2週目に突入するにも、新たなキャラを作るにもビルドのそろそろ参考例が欲しくなってくるころだろう。その場合は必ず「資産0」でも出来ると書かれているビルドを調べたい。資産とは簡単に言うと手持ちのレジェンダリー装備(紫)の数で、そもそもレジェンダリーは50Lv以上にならないとドロップしない。

ところがネットに上がるビルドは全身レジェンダリーみたいなのが多いので、最初は必ず資産0でも出来るビルドを参考にしよう。資産0ビルドは初心者向けなのでレベルごとの育成ガイドが一緒に書かれていることも多い。以下はその一例で、ビルドに迷ったら以下から選べば失敗はないと思われる。

まとめ

まずはわからないままでもいいから、1周目をクリアしてみてほしい。そして戦ってもつまらないなと感じたら、今のキャラを捨てて違うタイプの新しいキャラで挑戦してみてほしい。

1周目をクリアする頃になって初めてGrim Dawnの面白さと深さに気付くはずだ。本記事ではたくさんある要素の内の5%程度に触れたに過ぎず、あくまでチュートリアルだ。Grim Dawnの面白さは自由にビルドを組んでロマンを求める点にある。

例えば本記事冒頭でソルジャーをディスってしまったが、理解度が高まり装備も整うと「与ダメに応じた回復量が被ダメを超えるため、お前は俺に絶対に勝てない…!」という仁王立ちビルドを組むことができる。もちろん超強いしその無双感に痺れるが、1キャラ目で理解度が低くまた装備も整わないうちには実現しない。強さもロマンもあるが地味な職業だ。

他にも弾丸が貫通、爆破、分裂する2丁拳銃のヒャッハービルドや、ペットを大量に引き連れて蹂躙するお祭りビルド、雨のように隕石を降らせるメテオビルドなど、胸躍るビルドはたくさんある。

自由な発想で試行錯誤しオリジナルの「俺TUEEEE!」ビルドを是非見つけてほしい。